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デンマークのこと

更新日:2023年8月20日

 私は大学で北欧文学(デンマーク語)を専攻しました。デンマークを選んだのは、なぜデンマークが世界でも有数な「幸福な国」とされているのか、高福祉を実現できているのかということに興味があったからです。また、学生時代にデンマーク政府からの奨学金を得て、一年間留学させていただきました。

 こうしたデンマークを通しての体験は、私が幸せについていろいろ考える上でのバックボーンになっています。

 デンマークと言えば童話作家のアンデルセン、哲学者のキルケゴール、ブロックを重ねていろいろと形を創るLEGO、ビールのカルスバーグ、ロイヤルコペンハーゲン、家具デザイナーのフィン・ユールなどが有名ですね。

 また、デンマークが高福祉国家であることは知られています。国民の生活満足度は世界でも最高クラスで「幸福な国」として高いランク付けがなされています。加えて、男女の賃金差は小さく、多様性に寛容で、社会保障がしっかりしていることもあり、必要以上に日々の生活を工面するためにエネルギーを注ぐ必要がありません。

 これだけをとれば「デンマークに住んでみたい」「デンマークの高福祉を取り入れてみたい」と思うのは自然なことでしょう。

 一方で、デンマークは高負担国家でもあります。

 OECD諸国の中で最も個人所得税が高い国の一つです。高い税金を課して国民の生活を保障するための財源に充てているのです。

 デンマークの民主主義の柱は自由、平等、連帯、共生です。特に平等という概念は教育の大きな柱となっています。

 デンマークでは、働いていてもいなくても、若くても高齢でも、女性でも男性でも平等に豊かな暮らしを享受できることを国民が一つの価値観として共有しています。

 そうした背景を知ると、なぜデンマークが「幸福な国」なのか納得できます。

 




 
 

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